ピピピ―…ピピピ―…



静かに部屋に響き渡る、静かな目覚まし時計の音。



カチャッ…



寝ぼけた顔で時計を止める彼。


その顔を、ボーッと眺める私。




…怖くて一睡もできなかった。




「ん…?おはよう、花菜。」



起きていた私に気がついたのか、笑顔で私に声をかけた。


その笑顔すらも、怖くてたまらない。




どんなに嬉しくても、やっぱりもう信じられない。




「お、おはよう。」



作り笑顔がやっとな私。