「おまちどうさま。」

お母さんは、ハンバーグ定食をもってきた。

「おなかいっぱい食べてね。お腹すいてるでしょう。」

「ありがとうございます。いただきます。」

レンはそういうと、バクバクと超スピードでハンバーグをほうばった。

よっぽどお腹がすいていたのだろう。一気に食べ終わってしまった。

「は、はやっ・・・。」

「ごちそうさまでした。」

レンは、礼儀正しくお箸を置いた。

「じゃあ、俺、そろそろおいとまします。」

レンは、そのまま出口から出ようとした。

「ちょ、ちょっと待って!!あなた、家ないんでしょ?じゃあ、少しの間家にいてもいいよ!っていうか、いて!」

私がそういうと、レンはふりかえった。

「いいんですか?」

レンは眉をよせた。

「もちろん!」

私は、にっこり笑った。