『へぇ~結構でかいんだな』

彼方が感心したように言う。

確かにデカイ!
こんなにでかい学校で迷子にならないだろうか。

『爽香迷子になりそうだな』

意地悪な感じに笑う。

「なっ!?迷子になんかならないもん!!」
『ホントか~?ならいいんだけど』

ふん!!迷子になんてなりませんよーっ!


『あ、彼方!俺だよ!お前もこの学校だったのか』

『よっ久しぶりだな~』


どうやら昔の友達らしい。彼方は私に別れを告げその友人と共にどこかに行ってしまった。


…ん?
私一人!?
うそ~っ!!
まぁこんなところで止まっててもしょうがない!!


そう思って私は歩き出した。