けど、梓は気づいた。



「藍…────────。」



ガラスをはさんで向こう側にいる人。



それは私の彼氏である藍。









繫木田 実有(つなぎだ みう)。




────────…キスしてるじゃん。






どうしてだろう。




今まで見てきたのに。





こんなの当たり前なはずなのに。




どうして、今更傷ついて…







私は泣いてるの────────?