-ピピピピッ




目覚まし時計の音で目が覚める。



今日から、1日だから制服が冬服に
代わる。



今まで着ていなかったブレーザーを
カーディガンの上から羽織り、私は
リビングに向かった。






「あら…芽衣が珍しくおきてるわ!?」


-お母さん!!



「え。俺もー登校の時間!?」


-弟っ。




「ヤバイっ遅刻するっ。」



-妹…しばく。



-何なの、この家。




あたしが早く起きただけで、こんな
あわてるなんて。




「今は6時58分です〜!!
 お母さん、朝ごはん。」



嫌味を言う二人を放ってお母さん
に喋りかけた。





-まるで、違う人の朝みたい。