秋斗さんが笑う。

『そうだったんだ…』

『そうそう。』

春斗もうなずきながらニコニコしている。

『でもホワイトフェンス抜け出して大丈夫なの?』

『ちょっと休憩って言って抜けてきた。』

『ちょっと休憩って……』

あっさりしすぎている秋斗さんの返答に目が点になる。

『だってお前等を迎えにいってから12日たつけどホワイトフェンスの中じゃまだ48分しかたってないんだから。休憩程度だろ?』

『あ…そっか…』

俺はいまだに時間のズレになれなていないようだ。