フェンス


『どれぐらい走った?』

春斗の質問に秋斗さんがニコッとしながら『予定以上』と答える。

『秋斗も仮眠とれよ運転変わるから。』

そう言うとトラックを止めずにそのまま入れ替わりはじめた。

双子だからできるんだろう。

息が合っているからなんの心配もない。

だだ、秋斗さんは俺の横に座り『春斗の運転は少し荒いから気をつけろ』と耳打ちをした。

『じゃあ、おやすみ』