少しして、うとうとしだした俺と春斗を気づかって秋斗さんが冷房を調節する。 『ゆっくり休め。』 『有り難う。』 俺はそのまま眠りに落ちた。 ひざの上にのせていた開けっ放しの鞄から4人で撮った写真が顔をのぞかせていた。 赤信号で止まりふと横を見た秋斗さんはその写真に気づき手にとる。 『この娘は…』 秋斗は写真を裕の鞄にしまい悲しそうな笑みを浮かべながら優しく裕の頭を撫でた。