『おっけー。えっとなぁ…つまりだなぁ、俺達は政府の計画を阻止して現実世界に帰りたい。でも壊すには色々と面倒なわけで…』
…―そこから春斗の長い長い説明が始まった。
簡単に整理しながら、かいつまんで説明すると、人工知能兵器に使われるプログラムと優れた人材を合成する時に人工知能兵器本体にデータを送るコードが接続される、そのコードから強力なウイルスを流し込む、そしたらコンピューターが外部からの侵入と判断して勝手に初期化が始まるそうだ。
初期化した後、根本の元データも破壊すれば終了。
そのために親父はホワイトフェンスのセキュリティー本部でウイルスの専門研究者としてウィルスを撃退する為に必要なプログラムを作っていると偽って実際は計画の為の強力なウイルスを作っているらしい。
そして計画に必要な沢山の情報が春斗が盗んだ箱の中のチップに入っていて、それを親父に届けないといけないそうだ。
ただ1つ重要なのはチャンスが1回しか無いこと。
ミスをすればみんな帰れない…
