フェンス


『…あ…ってか、秋斗さんって俺と同じ歳じゃなかったっけ?

なんでトラック運転できるの!?』

今更ながらの質問に秋斗さんが苦笑しながら答える。

『お前らはこの世界のこと最近知ったばっかりだけど、俺達は20年前の産まれた瞬間から知ってるんだぞ?

この時のために運転の練習ぐらいするだろ。』

『ってことは…独学の無免…?』

『そのとおり。春斗も出来るぞ。』

『…そうなんだ。

って…えっ!?"この時のため"って…?

まさかこうなること予想してたって事?』

俺が不思議そうにしてると春斗が苦笑する。

『そういう意味じゃねーよ。計画を実行するときのためって意味…

……!?お前!!まさかまだ計画の説明きいてないとか言う?』


『……計画?』