フェンス


『涼…大丈夫かな…』

心配する気持ちが口をついて溢れ出る。

『どう飛ばしたって最低でも6日はかかる…
でも絶対間に合わせてみせるから6日間はゆっくり休め。』

『うん…わかった。有り難う。』

今は秋斗さんに任せよう。

涼はきっと大丈夫。
真奈もきっと……

そう何度も自分に言い聞かせながら春斗の手当てを終えた。

『サンキュー!…大丈夫!秋斗の運転なら絶対間に合うって!!』

春斗が笑う。

春斗はどこか涼と似ていて笑顔をみると少し安心する。