『涼君!!裕!!しっかりして!!真奈ちゃんの意識がこっちの世界の身体に戻ってきてる。真奈ちゃんは生きてるわ。』 母さんの声が少し遠くから聞こえた。 『真奈―…生きてるのか…?本当に…?』 涼は立ち上がり部屋を飛び出し走りだした。 『涼君!!待って!外は危険よ!!』 今の涼に香音の声は届かなかった。 『真奈待ってろ―…今いく…』 涼は真奈のいる政府の本部に向かって走り出した。