フェンス


『ぁあ゙!?』

男は振り向くと同時に顔色が青ざめていった。

『た…隊長…これは…その…』

『はははっそんなに怖がらないでくれよ。

実は政府から許可が降りてな―…バグの処理は俺に任せるそうだ。

お前にも、おもしろいものを見せてやろう。

クックックッ―…』

そう言うと胸元から拳銃を取り出し真奈にむけた。

……………!?

やばい―……

『やめろっ―…!!』

俺はコードを払いのけ真奈の元に走る…


『真奈ぁぁぁぁぁぁ―…』

涼の悲痛な叫び声も届かず―…

パァァァン―…

真奈の左胸から真っ赤な血が流れだす……