フェンス

『うん…でも早く涼を助けに行かないと!』

そう言って立ち上がる真奈の腕をつかみ…

『涼ならここにいる。』

と、イヤホンを指差した。

『…頭大丈夫?どっかで打った?あんたは裕だよ。』

『??』

涼が笑っている。

『そのマイクイヤホン…お前にしか見えないようになってんだよ…見えてたらさっきの門番も怪しむだろうが………ふはは…』

(あぁ…そういうことか。)

真奈にはイヤホンが見えていなかったから、真奈からすれば俺が"涼はここにいる"って自分を指さして言ったようにみえたんだ。

『はははっ…』

俺も笑いながらイヤホンを真奈につける。

『真奈。聞こえるか?』

『涼…!?』