フェンス


さぁ…どう答える―…?

何日もバイクを運転していたせいか疲れも出てきて足もガクガクだ…
しかもこのハッタリ…


『…わかった。わかったから銃をおろせよ。』

目の前にいる門番が両手を上げた。

だが真奈を押さえてる門番は真奈を離そうとはしないかった。

『真奈を離せ…早くしろっ!!』

パァァァァ―ン!!

威嚇のつもりで1発だけ撃った。

当てるつもりは元々なかった…

だが銃弾は門番の右頬をかすり後ろにいた真奈を押さえつけているもう1人の肩に直撃した。

『えっ…?』

『ギャァァァァ―…』

門番は真奈を離し走ってフェンスの中へ逃げ込んでいく。

『うっ…撃たないでくれ…』

もう1人の門番は後退りながら懇願している。

『お前も早く行けよ。』

冷めた表情でもう一度銃を向ける。

すると門番は向きを変えものすごいスピードでその場をさった。