フェンス


いつものホワイトフェンスが見える坂を下る。

(真優…待ってろよ…すぐ行くから…)

気持ちばかりが焦る。

『裕…飛ばし過ぎて事故るなよ?』

イヤホンから涼の声がする。

『あぁ大丈夫。』

…涼からは俺のことが見えているんだっけ。

『…なぁ、裕!』

急に涼が声を張る。

『んっ?どうした?』

『あの前からくるピンクの原付…真奈じゃないか…?』

顔をあげると凄いスピードでこっちに向かう原付が見えた。

『真奈…だな…』