その気持ちが一歩また一歩と感覚のない身体を動かしていく―…
真優―…
もし今…君がここにいたら…
本当の事を知ったら…
多分泣くだろうな……
本当に優しい人だから…
だから俺は君から記憶を奪った。
君が目覚めた時…
もう君の中に俺はいない。
これからは少し遠いところから君の幸せを祈っているよ。
…―00:03
足をとめ、顔をあげると目の前には幸せそうに眠る真優の姿があった。
…―00:02
『真優…』
ボソッと呟いた俺の声が聞こえたのか真優は目をこすりながら起き上がる。
…―00:01
『…あなたは…誰…?』
その言葉を聞き俺は安心してそっと微笑み目を閉じた―…
…―00:00
みんな―……
さよなら―……。
