だが… 『生きてる…のか…?』 俺はうつぶせのまま…ぼーっとした頭で考えた。 どうやら俺は初期化以外では死なないらしい。 爆発音を聞きつけた野次馬がぞろぞろと集まってくる。 やはりあの爆弾は誰にも知られていなかったようだ。 混乱する見張りや兵士たちを横目に俺は動かなくなった左足と右腕をかばいながら野次馬の間をすり抜け目の前にあった研究所へ吸い寄せられるように入っていく。 正直…身体はもう限界だ… でも…どうしても死ぬ前にもう一度… 一目見るだけで良いから… ……真優に逢いたい。