『陣野…裕が助かる方法はないのか?何とかならないのか?』 親父は陣野の肩を掴み必死に揺すりながら問いかける。 『すまない…』 『親父!なに勝手な事言ってんだよ!お前のせいで裕がこんな目にあってんだろうが!巻き込んでんじゃねぇよ。』 陣野は秋斗の言葉に燃え尽きたような瞳で返事をかえした。 『秋斗…お前の言うとおりだ…全て俺のせいだ…。 せめて…もう少し時間があればどうにかなったかもしれない…。』 『そんな…何かあるだろうが!!』 秋斗さんの悲痛な叫びも叶わず…陣野は首を横にふる。