秋斗さんはとっさの条件反射で陣野に銃を向ける―… 『秋斗…銃をおろせ。何もしねーよ。 話は全部聞かせてもらった。 …綾紀…すまなかった。俺はあいつの手の中で踊らさせられていたんだな…』 陣野は親父にそういうと俺に話かけてきた。 『綾紀の息子…すまないが…ログアウトを押すのは綾紀には荷が重すぎる…俺でもかまわないか…?』 陣野の言葉に少し驚いたが俺は陣野なりの覚悟だろうと受け止めた。 『…うん。あんたの手で開いた世界だから、あんたの手で終わらすのが一番いい。』 『…ありがとう。』