『今から初期化終了までにそっちに帰るのは……無理だよ…』 俺は一度深呼吸をして話を続けた。 『ごめんね…秋斗さん…親父…約束守れなくて…本当にごめん。 でも…俺さ…どっちにしろ死ぬならみんなを…大切な人達を守って死にたいんだ。』 『何言ってんだよ…今すぐ帰ってこい…死ぬなんて許さねぇ。 なんでお前が死ななきゃいけねぇんだよ…頼むから…帰ってきてくれよ…裕…』 取り乱す秋斗さんに俺は謝ることしかできなかった。