フェンス

俺が叫ぶと隊長は俺の声にかぶるようにさらにデカい声で俺の嘘をバラす。

『いいのか!?ログアウトしたらこいつが犠牲になるぜ?』

『………!?』

『親父!そいつの話を聞いちゃダメだ!』

『どうゆう事だ。裕…ちゃんと説明しろ!』


…馴れない嘘はつくもんじゃないな。


『……俺の初期化が終わる前に同時にログアウトを押さないとみんな死んじまうんだ。

ログアウトしたら死ぬのは俺1人で済む…』

『なんだって!?…でも…それなら…裕がこっちに帰ってから誰かに押してもらえば…』