『これ……春斗が盗んできたデータの1枚にこれとよく似たやつなかったか?』
秋斗さんがそう言うと親父はその紙を取り出し見比べ始めた。
何の意味もない紙だと思っていたが照らし合わせてみると空白以外は全て一致した。
親父と俺は同時にそれぞれの空白にアルファベットを打ち込んでいく。
綾紀『S…H……I……O…R…I…I…L…OV……E…Y…O……U………。
”司織愛してる”…か…』
俺は何も言えずに目線を画面から外すと、パソコンを挟んだ目の前に立っている男の存在に気づく。
ガタンッ―…
『お前……』
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