『綾紀さん。後5分しかない。』 心配そうに秋斗さんが親父に残り時間を伝える。 こっちは爆発まで後2分―… 『陣野は…?』 今邪魔されるわけにいかない―… 『まだ伸びてる。』 秋斗さんが淡々と答える。 でも…秋斗さんと春斗にとってはたった1人の父親―… 『いいの?』 『何が…?』 『ログアウトしたら陣野は消える…』 『……かまわねぇ。俺には春斗がいる。それに……お前らもな…』 秋斗さんの言葉が胸にしみる… 『わかった。…親父…準備はいい…?』 『あっ…あぁ…』