『涼ォォ!!肩だ!!肩に装置の番号が書いてあるはずだ!!』
涼はその声に反応し、真奈のほうを振り返る。
幸いな事に真奈は肩の袖が短いTシャツをきていた。
『…1D-111』
涼は少し笑顔を見せるとその装置の前まで走る。
ハァ…ハァ…
…その装置の前に着き立ち止まると涼は笑顔で後ろを振り返り両手を広げた。
『おいで…真奈…』
ドスッ―……
鈍い音と共にナイフが涼の腹に突き刺さる。
同時に大量の血液が流れ出る―…
『……っ…』
涼はそのナイフを握る真奈の手をつかみ力強く抱き寄せると…そのまま倒れ込むように装置に乗り込んだ。
カプセルは2人を包み込むように閉まっていく。
『真奈…もう離さない……』
涼は強く強く真奈を抱き締めながら遠のいていく意識の中でそう誓った―……
