秋斗さんは限界に達しているはずの身体を動かし俺に近づいてくる。 『でもさ…秋斗さん……今いかないとそんな未来も掴めない…でしょ?』 俺はそっと笑ってみせる。 『アハハハッ!本気か?これは面白い!ハハハッ!!』 『黙れっ!!』 彩花は再び力を込め拳銃を陣野の後頭部に押し付けた。 …―裕にかけるか。 …―このまま諦めるか。 『私には……選べない……』 親父の目からこぼれ落ちた涙がポタポタと足下のコンクリートを濡らしていく。 一瞬の沈黙のあと俺はそっと口を開いた。