『紗羅先輩?』

「ありがとう…。あ、お金!!」

『いいですよ。ジュースぐらい』

「でも…っ、」

『そんなこと言ってるとみんなに言いますよ!?』

それは困る…。

だって言ったらみんな私に気を遣うもん…。

「いただきます…。」

『どうぞ☆』

ニコッと笑った真尋くんはこれまでに見たことない優しい笑顔だった。