「待って今お宅のかっこいい息子に代わるわ。
ジャスティン、ママから国際電話。
早く出てあげて!」


お母さん達タイミング悪過ぎ・・。



黙って電話を受け取るアイツに向かって

「早く電話に出てママとお話しろよ。
ムラタの答えがYESでもNOでも
俺には関係ねぇからな。」



ジャスティンも宮本の目をずっと見つめている。


「後で電話するから。BYE MOM]


通話ボタンをパッチっと押した。


何を言うの・・?

「俺も由香が好きだ。
昔より今の方がもっと由香の事を
好きになってる。」

アイスが溶けてる・・・。


「・・・・正直に言ってくれたお前を
もっと嫌いにならずに済んだぜ」


ポタポタポタ・・・


宮本が私に向き直り言った。

「由香、そーゆー事だから!
じゃ帰るわ。」


その顔は私が見た事のない顔だった。

切ない様な、困った様な、やっちゃった・・

みたいな複雑な顔。


・・・・・由香って呼んでた。

解けたアイスのように
心に何かだ広がっていった。


そこにお母さんが電話を取りにきた。

空気よ・・・・

言ってもこの人には分からないか・・・・・。