二人 何か探し物をしているみたいに
下を向いて歩いてる。

探し物は何?


アイツが立ち止まり空に向かい
右手を伸ばす。

満月に向かって手を伸ばす。


右手を閉じたり、開いたり。


「目の前にあるのに届かない、
つかめそうなのに、つかめない。
みんなと話している由香は
そんな感じだった・・・・・」

手を伸ばしたままつぶやく。

「I CAN’T・・・]


私と同じ気持ちだったんだね。

ジャスティン


私は左手を伸ばす。

私の左手はアイツの右手をつかまえる。

「I CAN・・・」

右手と左手は今
つながった。



探し物が見つかったみたいに
二人、上を向いた。