「だって女の子からなんて・・・」


好きでもない人と安易にそういう

事をするのは反対だけど、

お互い本当に好きで気持ちが一つに

なった時にするキスは最高の瞬間になると
私は思ってる。


「ミコ、私は女の子だから待つ、なんて思わないよ。
私、ミコの今の気持ちよーくわかるよ。」


ミコが私の顔を覗き込む。

「もしかして由香、好きな人いる?」


「・・・・・」

黙っている事がYESの返事の代わり。


「もしかして・・・・。ジャスティン・ムラタ?」


「・・・・・」

黙っていたのに名前までばれた。


「だって、よくジャスティンの事見てるよね。」

「えっ?」


 ばれてる・・・・。

知らないうちに目で追っているんだね、アイツの事

「ジャステイィンも由香の事よく見てるよ」

ミコの席から私の肩越しにアイツが見えて

アイツが教科書も見ないで私を見ているって・・。