帰り道なんだかこれまで以上に意識しちゃって、
あまり話せなかった。


暗い帰り道スピードを出した車が私の横を通る抜ける。

「危ない!」

アイツは私の腰に手を回して
抱きかかえるように私の体を守る。

「ありがとう・・・・・・。」


アイツの横顔に言う。


何もなかったみたいに


「どういたしまして」


まだ腕は私の腰にまわったまま。


私はその腕を解くことも出来ずに

そのまま家へと歩き出した。