私の目をじっと見つめて
「前のオレだったら
何も考えずに
先に進んでいたかも・・・」
少し伏せた目は
濃い睫毛で
覆われて見えなかった。
「今のジャスティンは違うの?」
アイツの目が見たくて
頬を両手で挟む。
「・・・上手く言えないけど
日本に来てオレは
変わったと思う。
自分がどうしたいのか?
やらなきゃいけない事は何か?
一つずつ考える力が付いたっていうか・・
勢いで前に行く事だけが
かっこよさじゃないんだって。
立ち止まって
引き返して
考えて
後悔して
見つめ直して
そして一歩ずつでも前に
行く事の方が難しいってわかった」
これを聞いて
私はジャスティンを
心から好きだと思った。

