私は朝から部活へ。
遼は友達の家に。

ジャスティンは朝から
2泊3日で留学生会の旅行。

「遼、私は4時ごろ帰ってるから
あんたも早く帰ってきなよ」


「へーーーーーーいーーー」
遼は
靴を履くのも
もどかしいらしく
踵を踏んで走ってドアの
外に出かけていった。



部活から帰って来ると
すでに遼がいて
お母さんと電話中だった。

「待って今変わる。
ほい、由香ねぇ。
お母さん」


受話器からもれる位の大きな声で

「由香?!
おばあちゃんの家で
みんな集まって
飲み始めちゃって!
おとうさん酔っ払ってるから
今日はこっちにとまるわ!!!」


後ろはがやがやして
笑い声が聞こえた。

「わかったよ、ゆっくりして来て。
どうせなら日曜までいてあげたら?」


「それもいい考えね。
実は兄妹大集合なのよ。」


久しぶりで嬉しそうなおかあさんの声。


私は遼と二人きりで
つまらないけど
まあ
いいかっ!