アメリカの新学期は九月。

イコール日本の夏休みが終わる
八月末にジャスティンが
帰国してしまう。


あと3週間くらいか・・・・。


きっとあっという間に
帰る日がきてしまうんだろうな。


ふと淋しい気持ちになるけど
毎日が慌しく過ぎていった。


カラオケに行ったり
プリクラを取ったり
B・B・Qをしたりして
みんなで思い出作りにいそがしかった。


そんなある日の朝。

「今日、おとうさんと
おばあちゃんの家に寄るから
遅くなるわね」


おかあさんが困った顔で私に言った。


横で聞いていた遼は


「きっといつもの我が儘がでたんでしょ?!」



「そうなの・・・。
体の調子が悪いって言ってきたから
様子を見にいかなきゃ・・・・・」



「多分お母さん達の顔見たら
元気になるよ。
いつもの事じゃん」



淋しがり屋のおばあちゃんは
長い事私たちが顔を見せないと
こうして困らせる電話をしてくる。


「ジャスティンは留学生会の
旅行でいないし
私と遼だけだからご飯作っておくよ」



「由香、たすかるわ」
そう言いながら
私のご飯を大盛りよそった。