二人手を繋いでミコ達と
待ち合わせの場所へ。

背の高いミコとヒロ君のカップルは
やっぱり目立つね。


遠くからでもハッピーオーラが
バンバン溢れ出てる。



「由香~、ジャステイン!
ここ、ここ!」

そんな大きな声出さなくても
直ぐわかるって!


「きゃー、今日の由香
一段と可愛い!
ジャステイン、あんた
由香の事今直ぐ
食べちゃいたいんじゃないの?!」


「ちょ、ちょっと・・、ミコ!」


アイツは’食べたいの’他の意味を
解らないらしくポカーンとしてる。


ヒロ君がジャステインに
耳打ちをしている。

どうやら’食べたい’の別の意味を
教えたらしい。

ジャステインの顔が真っ赤になってる。


私は恥ずかしくなって
一人いつもよりふざけて

「早く夜店をまわろうよ、ね!」

なんて言ってはしゃいでいた。



アイツは私の顔を覗き込んで

「人が沢山いるから離れないで」

って優しくつぶやいた。


「うん」

小さくうなずいて

大きな手をギュっとにぎった。