「私、どうしてジャスティンが
由香を好きになったのか分かった。
今まで意地悪な態度でごめんなさい」


私の目をまっすぐ見つめて話す。
その顔は真剣だった。

照れるからふざけて
受け流そうにも
その真剣な目が
そうさせなかった。

「私、由香がいい人だって
分かっていながら甘えていたの。
それに・・・
こんなジャスティン今まで見た事
無かったから。戸惑っちゃって・・・・」


何もつけてないはずなのに
赤い唇を
ちょっとかむ
エミリー。

「エミリー、
私もエミリーを見てて
分かった事があるよ。」

「何?」

「エミリーとジャスティンの家族
仲良しなんだね。
凄くお互い大切に思いあってるって
よーく分かるよ」


「・・私の事許してくれる?」


「そんな事・・
許すも許さないもないよ、エミリー」

私は心からエミリーが可愛く感じた。

「私、本当にジャスティンが好き。
大切にしたいの
こんな気持ち初めてだから」


チラッと宮本の方を見た。
目があった。
心の中で’ごめん’って謝る。

宮本が小さく首を立てに振った。

’いいよ’って・・。


眠っていたはずのアイツの手が
私の手をギュッと握った。

そしてゆっくり
私の肩に顔を埋めてきた。


ジャスティんの唇が触れた瞬間
私も目を瞑った。