レフィや矢那、春日は時間があるときにちょくちょく顔を見せてくれるのはわかるのだ。

特に出動があるわけでもなければ、することもないと言ったのはレフィだったか。

それでもずっと暇であるわけではなく、訓練などがある時には時間がとれないせいもあって長く希螺のもとにいることもなかった。

それなのに

事もあろうにレイスが毎日希螺のもとを訪れてくれていたりする。

希螺がCAPTORSに入ったという事実が嬉しいからだと、隊員の体調を心配するのは責任者として当たり前だと本人は希螺が心配して質問する度に言っていた。

が。

素直に喜べなかった。

嬉しくないと言えば嘘だが、希螺のもとにいる時に呼び出されることも少なくなく、それがレイスの忙しさを希螺に伝えていた。

責任者という立場をおしてまで自分を気にしてくれるのかと思ったりもしたが、それも違う気がした。

何度いっても聞き入れてくれないレイスにとうとう希螺がキレた。

「まとめて時間がとれないならくるな!」