しかし、レイスは全くそれを気にしていないのか希螺のベッドへストンと腰を下ろした。

「君が入ってくれたおかげでこのCAPTORSもやっと4人だ。これからいろいろ大変だろうがよろしく頼む」

希螺へ深々と頭を下げ、レイスがそういった。

「……4人?」

首を傾げる希螺。

「って!これだけしかいないのか!?」

そして驚きの声を上げた。

「4人集まっただけでも奇跡に近い。そもそも俺たちのような力を持って生まれてくる事自体不思議なものだからな。探せばいるのかもしれないが、今のところここにいる俺たちだけだ」

春日が補足説明のようなものを付け足す。

「そう……なのか……」

これからの事に少なからずあった不安が大きくなっていくのを希螺は実感した。

「とりあえず、キラ君は体力を戻すことから始めないといけないな。頑張ってくれ」

そういってレイスは部屋を後にした。

そういうことで、希螺の新しい生活が始まった。