ヴーッヴーッ

部屋の中にけたたましいサイレンの音が鳴り響く。

「出動か?」

「ああ。場所は第2ブロック、Dー16だ」

ばたばたとした雰囲気の中、冷静な声が二つあった。
一つは若い女性の声。
もう一つは低いがよくとおる男性の声だった。

二人は、短い言葉を交わした後、互いに別々の方向へと歩き出す。

「さぁて、今日の奴らはどんな奴らなのかねぇ」

女性がポツリとつぶやくが、その声は周りの音にかき消されてしまった。

「頼むぞ。
CAPTORS……」

女性の後ろ姿を見送りながら、男は小さくつぶやいた