マザーの促しに全員が空を見上げる。
「あ!
キラ兄ちゃん」
子どもの一人が施設の屋根を指さした。
全員の視線が集まるその先には、希螺が大きく手を振っていた。
「今日旅立つ奴らにオレからのプレゼントだ!」
希螺の声とともに真っ白な紙吹雪が、視界を覆ってしまうのではないかというくらいに降ってくる。
わっとわき上がる歓声。
「まだ驚くのは早いぞ!そらっ!」
今度は色とりどりの紙吹雪が舞う。
そして、希螺がパチンと指を鳴らした瞬間ーー
ざあっ
紙吹雪は、一瞬にして無数の花びらへと姿を変えた。
子どもたちの嬉しそうな声が辺りに響きわたる。
「おまえらがしあわせになるよう、祈ってるからな!」
ぶんぶんと両手を降る希螺に、子どもたちが同じ仕草で応える。
そして、子どもたちはそれぞれの未来に向かうため、去っていった。
マザーと希螺は、彼らを乗せた車が見えなくなるまでその場で見送り続けた。
「あ!
キラ兄ちゃん」
子どもの一人が施設の屋根を指さした。
全員の視線が集まるその先には、希螺が大きく手を振っていた。
「今日旅立つ奴らにオレからのプレゼントだ!」
希螺の声とともに真っ白な紙吹雪が、視界を覆ってしまうのではないかというくらいに降ってくる。
わっとわき上がる歓声。
「まだ驚くのは早いぞ!そらっ!」
今度は色とりどりの紙吹雪が舞う。
そして、希螺がパチンと指を鳴らした瞬間ーー
ざあっ
紙吹雪は、一瞬にして無数の花びらへと姿を変えた。
子どもたちの嬉しそうな声が辺りに響きわたる。
「おまえらがしあわせになるよう、祈ってるからな!」
ぶんぶんと両手を降る希螺に、子どもたちが同じ仕草で応える。
そして、子どもたちはそれぞれの未来に向かうため、去っていった。
マザーと希螺は、彼らを乗せた車が見えなくなるまでその場で見送り続けた。


