そもそも、住所も何も教えていないのに、何故この場所に辿り着けたのだろう?
普通ならありえない話だ。
あのサイトにアクセスした事によって、個人情報が何等かの形で抜き取られたとしか考えられない。
だとしたら、ひきこもりTOWN事務局は、きっと まとなものじゃない。
わざわざ居場所を突き止めてまで訪問してくるこの執念深さ。
きっと、まとも とは甚だかけ離れた、恐ろしい組織なんだ。
手が、小刻みに震えだした。寒さとは違う、今まで感じた事のない恐怖の震えだった。
とんでもないものに、足を突っ込んでしまった。
後悔してる間にも、一歩、また一歩と現実は近づいてくる。
そして、ドアの前でピタリと足音が止まった。

