ヴァンパイア・コンップレックス

しかし
彼はいつまでも
こっちをしっかりみすえてる。


うそっ?!

まただめだったの?!

うろたえる私に
彼はさらに追い討ちをかけるように
恐ろしいことを口にした。



「綾瀬…
唇…
それ、血じゃねぇの?!
お前本当はなにしてたんだよ?!」





・・・綾瀬慧夢、
人生最大のピンチです。
記憶を操れない相手に
どう対処しろというのでしょう。