ヴァンパイア・コンップレックス

「で?
その男子がどうしたのよ?!」

雅が身を乗り出して聞いてくる。

さて・・・、どうしようか。

友人としては昨日のいきさつを
話しても良いんだろうけど、
余計な心配かけさせたくないしなぁ。

考えていると、絶好のタイミングで
チャイムが鳴った。

「後でぜったいきくからねぇ!!」

そう言い残して
雅は自分の席に帰っていった。