三学期は期間が短いため、中間テストはなく学年末テストという名のその年一年を締めくくるテストがある。
そして、その結果が発表されるのが三月十四日。
竜馬は、その日にかけていた。
そして、結果が出ればそのまま朱莉に告白すると決めていた。
自信があるわけではないが、それでも可能性はゼロではないと思っている。
今はとにかく、目の前に迫った学年末テストに集中するのみだった。
「よお、竜馬。調子はどう?」
「ボチボチだよ。そっちこそどうなんだよ」
「まっ、ボチボチ……かな?」
「何だよ、一緒じゃないかよ」
「そりゃ、竜馬が相手だからな」
健は言葉を切るとにやりと笑って片手を差し出した。
竜馬は、何も疑問に思わずその手を取った。
「これが最後だ。お互い悔いの残らないようにやろうぜ」
「うん。ん? 最後?」
それには答えず、握った竜馬の手をブンブン振り回すと最後に痛いくらいギュッと握りにこりと笑った。
「竜馬は、俺の最高のライバルだ」
「それは、僕だってそう思ってるよ」
「よし。じゃあ、行くか」
「うん」
静かに歩き出した二人の背中は、二人が出会った当初よりも大きく見えた。
そして、その結果が発表されるのが三月十四日。
竜馬は、その日にかけていた。
そして、結果が出ればそのまま朱莉に告白すると決めていた。
自信があるわけではないが、それでも可能性はゼロではないと思っている。
今はとにかく、目の前に迫った学年末テストに集中するのみだった。
「よお、竜馬。調子はどう?」
「ボチボチだよ。そっちこそどうなんだよ」
「まっ、ボチボチ……かな?」
「何だよ、一緒じゃないかよ」
「そりゃ、竜馬が相手だからな」
健は言葉を切るとにやりと笑って片手を差し出した。
竜馬は、何も疑問に思わずその手を取った。
「これが最後だ。お互い悔いの残らないようにやろうぜ」
「うん。ん? 最後?」
それには答えず、握った竜馬の手をブンブン振り回すと最後に痛いくらいギュッと握りにこりと笑った。
「竜馬は、俺の最高のライバルだ」
「それは、僕だってそう思ってるよ」
「よし。じゃあ、行くか」
「うん」
静かに歩き出した二人の背中は、二人が出会った当初よりも大きく見えた。