「ん、」







朝起きて、目の前には天井。

窓から漏れる光はまだほんの少し暗くて。




上半身を起こそうと体に軽く力を入れる。

けどそれは叶わなかった。







「お、おも…」







左には紫織、右には龍。

二人の腕がガッチリ私の上に乗っていて。






「龍ー、起きて」


「んー?」






とりあえず龍から退いてもらおうと体をユサユサと揺らす。

うねり声と共に目を開けて、目が合った。



、と。







「ゆいさーん…」


「わっ…!!!」







再び押し倒されて上に半分乗られた状態。

しかも首に腕を絡められて、顔の横には龍の顔。






って重い!!!






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