恋なんて今までしたことがない。
気になる人も今まで居たこともない。
まさかその相手が龍だなんて。
「出会った頃はさ、うちと一緒ぐらいの身長やってん」
「うん」
「声も今より少し高かったし」
「うん」
「でもいつの間にかうちより身長高くなったし、声も低くなって」
「二人共ー、車戻んぞー」
私の声と寿の声が被る。
視線を変えれば男群も外に出ていて。
龍と目が合った。
立ち上がり、皆の元へと足を進めて。
「続きは?」
「えっちしようとする男にまで成長してムカついただけ!!!」
「あははっ」
真夏の空の下、紫織の笑い声が響く。
それを見て、私も軽く微笑んだ。
皆、こうやって少しずつ大人になっていくんかな。
でもえっちしようとすんのは許せん!!!
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