「ふぅー」
マンション近くの駅に向かう事、約二十分。
電車から下りて、トコトコとマンションに向かって歩き出した。
夜なのもあってか、やっぱりこの辺もヤンキーが多い。
それに、
「あーゆいさんっ、お久しぶりです」
「夏美、」
「今から集会なんですか?」
「違う違う、雄大くんの誕生日祝い」
そう、この辺は朱雀の担当地域。
っていうか縄張り。
白虎にはもう、縄張りとかないけれど。
偶然会った夏美はバイクに跨り、ピンクの特攻服を靡かせていて。
金髪に、これまたピンクのメッシュが揺れていた。
「こないだ和泉さんの機嫌直りました?」
「あぁー、大丈夫」
「あたしめっちゃビビりましたよ、あの時」
「うちもビビってたって」
「キレたらやっぱり怖いですね、ゆいさんもですけど」
「いやいや、」
そういえば絵里事件の時に、英寿くんにキレられた所真横で見ててんやっけな。
まぁそんな夏美もキレたらヤバいけど、ね。
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