にっこりと微笑む天海尚輝は手を差し伸べる。
私はただ、その手を見つめて。
「握手、」
「はい?」
「ほら手貸して」
「わ…!!!」
半ば強制に手を持たれ。
気が付けば私と彼の手は組まれていた。
てかなんで握手?
やっぱりこの人よく分からん。
「俺な、最近引っ越してきたばっかりやねんか」
「はぁ、」
「やし、友達おらんから友達なってな?」
「はい?」
「ありがとっ、これからもよろしく」
「え?」
「俺の事は尚輝って呼んで、俺もゆいって呼ぶし」
繋がったままの手はブンブン振られて、勢いの余り私の体も揺れる。
尚輝?くんって。
人の話聞かへんタイプですか?
「あーゆいさんっ、ここに居たんすか?」
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