瞬間、真っ暗だった辺りが明るくなる。

それは目を瞑るほど眩しくて。




大量のバイク。

耳を塞ぎたいほどの吹かす音。

白虎連合と描かれた旗。







「おにーさん達、今から何しようとしてたんすか?」


「俺等に教えてもらえますー?」






山道から下りてくるのは龍と蓮。

二色の特攻服が風に靡いていて。







「ちょっ、絵里お前のせいやぞ!!!」


「だって…!!!」


「だから白虎の人間相手すんの嫌やってん!!!」


「とりあえず逃げるぞ!!!」


「っ、!!!」







肩から降ろされ、地面に打ちつけられる。

思わず身を捩りわき腹を押さえた。






「ゆい、」







目を開けると英寿くんが微笑んでくれていて。

私も顔をしかめながら微笑み返す。






体は、英寿くんに包まれた。








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