購買近くにあるベンチは、白虎専用の場所と化している。

学校のヤンキーやギャルも、流石に近寄らなくて。






「紫織、うちより彼氏を冷凍庫に入れなね」


「きゃー!!!れっくん!!!」


「紫織ー…ゆいさんー…」


「あんた髪も黒いし大変やな」






横たわり、ドロドロになっている蓮は紫織に任せておいて。

ベンチの周りには隊員達も溶けている。



なんでもうちが毎日特攻服着てるから、皆も頑張って着るんだとか。



ありがたい、嬉しいけども。







「ゆいっ、あそこで倒れてるん龍くんちゃう?」


「げっ」






グラウンドで倒れている赤い特攻服は間違いなく龍。

横にはサッカーボール転がってるし。




きっと一人でサッカーしてて力尽きたな。

完全にアホちゃん。







てか逆に気遣うわ!!!








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